雑誌

■マガジンハウス『ダカーポ』「浅草キッドのバカーポ」のイラスト
(使用機材:MacG4 ソフト:photoshop)

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■山下裕二センセイ(明治学院大学教授、日本美術応援団)と「展覧会のみそ」:Vol8 奄美大島 笠利町立博物館(小原流『挿花』で2002年1年間連載)※この企画、どちらかの出版社様でやりませんか?売れっ子山下センセイが展覧会を巡りその感想など色々書きます。しかし申し訳ありませんが、もれなくフクダカヨが付いて来ちゃいます!

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■Latina(世界の音楽情報誌 ラティーナ)『ブエノス・ディアス、ニッポン』
(使用機材:MacG4 ソフト:photoshop)

latina

その他
■NHK出版「すくすく子育て」
■CREA(文藝春秋社)

イラスト&エッセイ(結構好評)
■『地上』(家の光協会)フクダカヨの食品売り場めぐり
■おかず倶楽部(ヨシケイ)よりみち日和
■BESS いっぷく漫画『BESSウェルカムニュース』など少数

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いろいろ

■イラスト&デザイン
町田リス園 パンフレット

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■本編イラスト、表紙イラスト&デザイン:
ブエノス・ディアス、ニッポン—外国人が生きる「もうひとつのニッポン」
ななころびやおき(著)

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■表紙カバーイラスト:『こころ』青柳祐美子 NHK出版 上下巻各1200円

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■web イラスト
tepore(テポーレ)<東京電力の生活情報サイト>
スペシャルコラム「離婚弁護士と呼ばないで」(全6回)
第1回 離婚時の財産分与で損しないために
http://www.tepore.com/guide/special/archives/2005/10/1_4.htm#more
rikon1

第2回・子どもの親権は夫婦どちらのもの?
http://www.tepore.com/guide/special/archives/2005/10/2_2.htm#more
rikon2


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料理イラスト

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書評

■『仏教が好き!』河合隼雄、中沢新一 朝日新聞社 1400円

前々から好意を持っていました。憎からず思っていました、仏教のこと、私。でも食べたことないのに好きとは言えない食べ物のように、ホントはどうなのかわからない存在だ。手塚治虫の『ブッダ』でちょっと(9巻と10巻しか読んでないし)、テレビでちょっと、ばあちゃんからちょっと……の非常に断片的で曖昧な知識のみ。だけどそんなちょっとちょっとで見聞きした「仏教」は、結構自分の中で“腑に落ちるもの”ばかりだった。良いことをするのは人の為とかどこかの神様の為とかじゃなくて自分の来世の為っていう清々しい考えとか。恩着せがましくなくっていいよなぁと思っていた。
 この本は「仏教が好き!」というタイトルとしりあがり寿の表紙で衝動買いした。「仏教のすすめ」だったり「ようこそ!仏教へ!」だったら買わない。「好き!(ビックリマーク)」って言ってる人の話を聞いてみるのは楽しいかもと思ったのだ。キリスト教やイスラム教との比較、幸福の捉え方、聖者の臨終場面、科学について、戒律、性の悩みについてなど。
 例えば激烈な死に方のイエス。おなか痛くなって静かに死んだブッダ。キリスト教徒は、板に打ち付けられた人を毎日見て拝んでいる。真理や神の正義はこの世のものからは絶対否定されていじめられるから戦わなくては!となる。仏教は、真理は世界と同居できると考えているそうだ。まさに「泥の中からハス」。なるほど、これはかなり大きな違いだ。仏教的な考えってなんかとても大切みたい。
 仏教の戒律の話ではスゴイものが載っている。『律蔵』というもので、様々な弟子たちの行動の具体例とそれに対するブッダの判断が記されている。この弟子たちのあの手この手ぶりが面白い。女がダメなら猿ならいい?とか、オナニーはどう?じゃあこんな方法のオナニーなら?という風に続々と、具体的かつ生々しく出てくる。結局そのやり方で気持ちよくなったかどうかが判断基準だという。大まじめに書いてある。他の宗教にはこんなのもちろんないそうだ。
 すごく立派で僧侶の鑑のようなお坊さんは死ぬ間際に、弟子に「先生は一生不犯(=主に淫戒を犯していないこと。セックスしないとか)でさぞかし素晴らしい人生だったとお思いでしょうね」と聞かれ、「よかったようなよくなかったような」と答えたそうだ。なんていい話だ!どんな生き方するにしても、自分は自分の分しか生きられないのだから、どちらにしても何があっても「よかったんだかよくなかったんだか」に違いない。気が楽になった。
(2003.10.15 マガジンハウス『ダカーポ』524号掲載)

■『世の途中から隠されていること』 木下直之 晶文社 3800円

 会ったことはないけど、著者・木下直之さん、結構好きかも。読んでるうちに、ばかばかしさになんだかとっても嬉しくなった。
 だけどこの人、兵庫県立近代美術館学芸員、東京大学総合研究博物館助教授を経て、今は「東京大学大学院文化資源学研究室助教授」なんて…なんだかすごそう。いやきっと、とてもすごくて偉い人だ。帯には「隠された近代日本の記憶を、現場を歩き、資料をもとめ、探る歴史ルポタージュ。」とか「現代を見つめ直す文明批評の書」とか書かれている。
でも木下さんは、全然ちっとも偉そうじゃない。自分で勝手に興味を持ち、心惹かれたことを調べ、「ねえねえ、これ旨いから喰う?」って感じで知識を分けてくれているのだ。おいしかったです。ありがとうございます、木下さん。
 何がおいしかったかというと、紹介されている図版。例えば、仮装する西太后。かぼちゃを持って大笑いしている男の写真(日本最初の笑顔のセルフポートレートらしい)。骸骨との記念写真。野球のミットや卓球のラケットで作られたシャチホコ。盆踊り会場に、ずらっと並べられた肖像写真。(それはその年に亡くなった人々の遺影で、その前で踊るそうだ。なんと楽しい死者との交流!)
 また木下さんは、今まで多くの人が疑いもしなかった事の表面の皮を、ペリリとむいてくれた。
美術館に収まる『芸術作品』と、祭事会場などで見かける『菊人形』との関係。(過去に、両者の接触はなかったか!さらには、土産物屋の『貝で作った花』も重い口を開き、自供させられている。)
 そして広島の平和塔。かつては日清戦争の凱旋碑、戦勝記念碑だったそうだ。いつの間にか人知れずそっと平和塔に改名されていたらしい。「阿藤海→阿藤快」より認知度は低い。
 とにかく木下さんは見逃さないのだ。見逃さないってスゴク楽しい。私の場合、赤の他人を見逃さない。通りすがりの人やスタバで隣に座った人などの些細なことがとっても気になる。散髪したてのおじさんの異常なまでに清々しい前髪とか。太ったサラリーマンの白い靴下とか。こっそり絵に描いて採取してしまうこともある。一目見るだけで調査終了。勝手に生息地、生態、名前までも決めつけて記録する。これは人類にとって何の役にも立たない。
 けど木下さんは違う。きっちり調べてくれる。そのきっちりさと言ったら、わざわざ銅像の足のサイズを測りにいったりするほどだ。(こういうあたり、この人とてもいい感じ。)日本のどこかで埋まりかかっているものを、掘り起こして我々にふるまってくれるのだ。
 できればハードカバーの重たい本ではなくて、小さくて軽くて粗末な紙でできているような(ダカーポ?)形態で読みたい。その方が、差し出された袋菓子に手を突っ込むみたいに遠慮なく頂戴できるはず。きっと。
(2002.5.21 マガジンハウス『ダカーポ』490号掲載)

■『土の絵師 伊豆長八の世界』 村山道宣編 木蓮社 2800円

 まずはじめに日本左官業組合連合会第六代会長の挨拶がある。ガムを噛みながらケータイ片手にこの本に入って来た私のような心ない読者は思わず居を正す。いったい何が始まるのか、ドキドキしているうちに罠にはまる。先に言っておくが、この本、かなりズルイ。とてもズルイ。
 「伊豆の長八」は、江戸末期から明治にかけて活躍した天才左官職人。壁面に漆喰を盛り上げ、鏝一本で立体的な絵を描いたそうだ。この本で、実に様々な分野の人が手を変え、品を変え、声色用いて、長八を語る。
 荒俣宏が、「左官=陰陽師」疑惑を投げかける。井上靖が、長八と、人間嫌いだった自分の祖父とを絡ませた短編小説みたいなものをさらっと出す。つげ義春が、『長八の宿』を描いた頃を語る(贅沢なことに漫画もあり)。現役の左官職人が、建築家が、語る。
 「速く安く」という時代には効率の悪い左官工事は避けられていたそうだ。外壁は吹付塗装、内はビニールクロスという簡易なやり方になった。そんな中、伊豆長八美術館は、全国から、のべ二千人の左官
職人が集まって仕上げた。これ以降、建築家が左官仕事を使うようになったという。
 長八は、左官の特技を生かして、美術史上にも大きな足
跡を残した名工ということで、左官職人たちの誇り。サッカーにおける中田(違うな)、格闘技における猪木(遠くなったな)……。つまり長八は、全国の左官少年の(いれば)ヒーローだ。伊豆長八美術館はヒーローを讃えるだけでなく、現代の左官の技を見せつけるものとなった。集まった職人は、「全国左官職人技能競技大会(!)」での歴代の左官日本一をはじめ、優秀な腕を持った人たち。この人たちは技術だけでなく態度も立派で、人柄もよいから日本一だというからまたスゴイ。「技術に伴う心の面でも、どこへ出しても恥ずかしくない人たち(私の周りにはいない)」が集まって作った美術館。見ないでどーする!
 それに長八の作品は、立体物なだけに、光の入り具合で、その表情を変えるらしい。本の中で証言者たちは、口々に、光に照らされたのを見てはじめて得た感覚を報告している。多くの人の証言により、まさに「長八の世界」を感じることができる。そしてなんだか自分も証言したくなる。
 見たいじゃないか、伊豆長八! そこまで言うなら。いや、どなたも見ろとは言ってない。だけど……。おとなしそうな顔をしたこの本は、長八作品を見ずに死ねるかという激情を生じさせる。ズルイ。
(2003.3.19 マガジンハウス『ダカーポ』510号掲載)

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