いただきます2


季節の変わり目や週の終わりなどは、大人でも疲れる。
小春の場合は疲れ果て、何でも理由を作って、怒って大暴れする時がある。
絶叫に近い声で泣きわめく。
受け止めきれずに私も不機嫌になって、放っておいたりすると、
ついて回って泣き叫ぶ。
地獄絵図。
そこへ夏乃が一緒にはいはいでついて回り、
私の足につかまり立ちしてぴょんぴょんしてる。
「祭りだ、祭りだ、わっしょいわっしょい。」
御神輿を担ぐ人のように晴れやかで楽しげ。
深刻ぶることないわ、と笑ってしまう。
今度小春が大暴れしたら、お祭りだと思う事にしよう。
我が家で一番小さな人は、結構大きな役割を果たしている。


朝、リビングと寝室にしている和室の間のふすまがちょっと開き、
小春がおしりから出て来た。
大笑いして飛びついて抱きしめた。
本人は笑わせるつもりはなかったらしく、私の反応にびっくりしながらもうれしそうだった。
それ以来、毎朝おしりから登場する。
…が、このおしり、ガラス細工のように繊細にできており、
出て来る前に目が合っちゃったり、私の居る位置が違ったりしただけで、
泣いて怒る。
めんどくさい。
めんどくさいが、やっぱりかわいい。
毎年4月に入ると、ふすまは取り払うのだけど、
今年はもう少しこのままにしとこかな。

はいはい、たっち、お返事。
何だってできるなっちゃんなのに、仰向けにするとずっとそのまま。
寝返りだけを忘れてるようで不思議だった。
でも夜中に小春と遊びたくなっちゃった時は、勝手に寝返りして私を乗り越えて行ってた。
寝返り「できない」んじゃなくて、「しない」だけだったみたい。
小春は生後6ヶ月で「ワンワン」と言ったけど、なっちゃんは言わない。
でもなっちゃんは目を見て笑うのは小春より早かった。
なっちゃんの好きな順番で、好きな速度で、成長するのね。

